アラブ首長国連邦紀行
世界で高さが一番で、七つ星のホテル「バージュ・アル・アラブ」 | 世界一の高層ビル「バージュ・ハリファ」 |
旅の目的・・・ 2011年9月、中東のアラブ首長国連邦を旅した。 ほんの数十年前までは何の変哲もない砂漠であったのが、石油発掘してからは発展が著しい。日本の石油の輸入は、サウジアラビアとアラブ首長国連邦で50%を占めている。非常に気になる国である。 ドバイは世界一が10数個ある。ビルやホテル、そして世界地図の島々まで作り、売り出している。日本の島は何処が購入するのか? |
☆ 歩み
年代 | 略史 | 年代 | 略史 |
紀元前3000年頃 | 居住痕、遺跡が発見 | 17世紀以降 | 英国のインド支配との関係で、この地域の戦略的重要性が認識された。 |
7世紀以降 | 7世紀イスラム帝国が支配 | 18世紀 | アラビア半島南部から移住した部族が現在のUAEの基礎を作った |
同 | オスマン・トルコが支配 | 1853年 | 英は現在の北部首長国周辺の「海賊勢力」と恒久休戦協定を結び、以後当地域は休戦海岸と呼ばれた |
同 | ポルトガルが150年間支配する | 1892年 | 英の保護領となる。1968年英がスエズ以東撤退を宣言したため、独立達成の努力を続ける |
同 | オランダが支配 | 1971年 | アブダビ及びドバイを中心とする7首長国が統合してアラブ首長国連邦を結成した |
☆ 就航まもないアブダビの「エティハド航空」で
成田からエティハド航空機で11時間 | 中東の衣装が雰囲気を拡大 | ETIHAD航空、本日もエコノミー |
成田からアブダビへ | アブダビ空港のワイン売り場99デルハム=2000円 | 空港内のアラブ式テント |
☆ アブダビ到着
空港には昔のアラブテントが | アブダビ〜ドバイ間は車で1時間半、巨大なビルが | ユニークなビルも |
☆ ドバイへ
漁業や真珠の輸出を産業の主とする小さな漁村だったこの地に、現首長の一族が1830年代にアブダビから移住。 1958年のアブダビにおける油田の発見に続く、1966年のドバイ沖の海底油田の発見はこの動きに大きな力を与えた。 (ドバイは茶色の部分) | |
ドバイ首長国の首長、アラブ首長国連邦の副大統領と首相も兼任 | 現首長は少年期をドバイで過ごし、1966年にイギリスに留学し、語学学校と士官学校で学んだ。 アラビアの石油は、あと150年〜200年と云われ、それに代わる観光都市として着々と歩み続けているようだ。 |
アラビア湾の朝陽、前方の建物は世界一の高さを誇る七つ星ホテル「バージュ・アル・アラブ」 |
☆ 世界一の人口島
人口島の一つ、世界地図「ザ・ワールド」の衛星画像。 | 4 つの人口島の衛星画像 |
客室数1539の巨大リゾート「アトランティス・ザ・パーム」 |
☆ 金の自動販売機
ザ・パーム内に設置されている金の自動販売機 | 2.5g=180,000円程度か | Gold販売機なんて、この国ぐらい? |
巨大リゾート「アトランティス・ザ・パーム」内の水族館 | 数十種類の魚が | サメもいる |
巨大リゾート「アトランティス・ザ・パーム」の正面 | ドバイ中心街 |
ねじれたビルまである(中央)。 | びるの壁にまで国王の肖像画 | スタバまである。 |
国民から愛される国王は連日新聞に | アラビア湾の埋め立て地 | ヤシの葉のような人口島計画図 |
☆世界一高さを誇る七つ星ホテル
ドバイを代表する七つ星ホテル「バージュ・アル・アラブ」70F建て321m | 円い地点がヘリポート、テニスもできるとか。 |
人口島から船をこいできた漂流民? | ドバイのシンボル的モスク「ジュメイラ・モスク」 |
☆ドバイメトロ(世界一の長さを誇る無人鉄道)
世界で一番長い無人鉄道「ドバイメトロ」 | 全長521km | 日本企業も参加 |
☆ ドバイ・モール(世界最大のショッピングモール)
世界最大の「ドバイ・モール」 | ドバイ・モール内 |
☆ 世界最大の水槽
ドバイ・モール内の水槽 | さすが世界一、車まで泳いでいる? | 水槽の中を歩行者が |
☆ 世界一の高層ビル「バージュ・ハリファ」
地上828m、160階建て。442mに展望台 | 他の高層ビルからぬきんでている |
動画・・・ バージュ・ハリファ http://www.youtube.com/watch?v=1cmj7KXwbqA&feature=mfu_in_order&list=UL
ナツメヤシが特産 | ドバイ・モール内のレストラン、ドバイ名物 |
奇抜なビル | 太陽:9月は42〜45度、湿度100%。異常!!! | 何処にもある電話局の建物 |
☆ 夕 食
何でしょう! | 胡椒サービスでした。 | 本日はイタ飯 |
☆ ドバイ・クリークとアブラ
クリーク(運河)の対岸 | クリークに浮かぶアブラ(水上タクシー) | 運河風景 |
ヤシの木 | 数少ない緑に水道管で水を |
アラブの水・・・ 多段フラッシュ方式で 海水を熱して蒸発させ、再び冷やして真水にする、つまり海水を蒸留して淡水を作り出す方式である。熱効率をよくするため減圧蒸留されている。大量の淡水を作り出すことができるが、熱効率が大変悪く、多量のエネルギー(石油)を投入する必要がある。 この方式はエネルギー資源に余裕のある中東の産油国(サウジやアラブ首長国)に多く採用されており、多くの国々では飲用水のほとんどをこれら造水プラントで生産している。日本からはササクラ、三菱重工業、IHI、日立造船等のメーカーのプラントが輸出されている。 これらの水は工業用水や一般家庭用水の主水源としており、更に余剰の淡水を農業用水としても利用している。 しかし、砂漠地帯のアフリカや発展途上国ではエネルギーが乏しいために、海水から水を作ることはできない。 メロンやスイカの原産地は中東、砂漠地帯が原産地とは不思議である。水分が豊富なメロンやスイカはどこから水分を取っているのだろうか? |
☆ ヘリテージ・ハウス(博物館)
広い中庭には伝統的な家が | 素朴な家 | アラブの花 |
ウインドタワーから風が入る | 藁ぶき | 砂漠の花らしい |
ランプ | 香辛料 | 乳香を焚く |
ここも日本人が多いようだ | 1週間は消えないそう | 砂漠のテント |
☆ ドバイ博物館
入口 | 刀剣 | 大昔のアラビア湾とクリークと砂漠 |
ヨロイ | 一般的住居、上部から風をひく | 風の通り道 |
奥さんの部屋は立派 | 憩いは水たばこ | ミシンは男の仕事 |
女性の昔の衣服 | 寺子屋? | ラクダをひく |
タカ狩りは中東の遊び | 水路作り | ラクダの方がハンサム? |
華やかな皿 | 金色に輝く | アラビアン壺 |
昔の砂漠地帯の集落 |
☆ ドバイ・オールド・スーク(布地やドレス)
1時間でドレスを作ってくれる | アラブ美人を想像しょう | 模様がカラフル |
スークの入口 | スリッパ専門店 | スークの近くのクリークとアブラ |
今日も日本人が多いな〜、と船頭 | アブラ(水上タクシー)に乗る客 | 水陸両用バス |
動画・・・水上タクシー http://www.youtube.com/watch?v=M_E5RrjLrk0&feature=mfu_in_order&list=UL
☆ アラブ料理
運河に浮かぶレストラン | チキン=美味しい | 魚=旨い |
☆ 街並み
トヨタ車が圧倒的 | スズキも健闘 | さすがに金持ちアラブ、殆どが片側六車線 |
ドバイ国民の生活 ドバイの人口は2008年統計で170万人。その内90%が外国人の出稼ぎである。だから純粋の国民は17万人程度。 外国人への厳しい管理体制と裏腹に、旧来のUAE国民とその子孫(UAEナショナルと呼ばれる)へは、手厚い支援体制がとられている。教育や医療は無料で、所得税もなく、民間に比べて高級である公務員への登用が優先的になされる。このため、UAEナショナルの労働人口のかなりの部分が公務員によって占められている。 ドバイ・モールでは、民族衣装のヒジャーブを着た女性家族が優雅に買い物をしている。ドバイの民族である。そこで清掃やレストランで働くのが外国人労働者である。 革命は決しておきないアラブ首長国連盟 職 (能力の有無はともかく公務員)もあり、土地も提供され、家を建てる費用が無ければ国の住宅に無料で入居できる、医療費は無料、教育も無料の国民。 外国人で成立する湾岸産油国 空港でタクシーを拾うとフィリピン人の運転手、ホテルに到着するとインド人のベルボーイ、フロントではエジプト人、ロビーの掃除はスーダン人かソマリア人、レストランのボーイはバングラデシュ人、そしてタイ人のメイド、建設現場ではパキスタン人、ネパール人のボーイがピザ・バイクに、オフィスにはレバノン人かパレスチナ人かイラク人が働いているというドバイ。 数年前から外国人もドバイで住宅を持つことが許されたという(土地は国名義)。だから、人口島などをいくら作っても売れるらしい。広大な砂漠もあり、未来は開かれている。出稼ぎ労働者も家を持てると励みになっているらしい。 |
☆ デザート・サファリ(アラビアンナイトを体験)
ドバイの街から車(トヨタ車)で40分、砂漠へ | 砂漠入り口でタイヤの空気を少し抜いて | 1台に5人相乗り |
猛烈なスピードで坂を上り下り | 車内は悲鳴の連続、運転手はニヤリ | 風の紋 |
サソリは見えなかった | 丘を駆け上がり喜ぶインド人 | テント村 |
さまざまな店 | ラクダ乗り体験、立ち上がりが恐怖 | タカ使い |
水たばこ体験 | やはりアラブ人が似合う | 砂を流しこんで絵を描く |
バーベキュー | ヤキトリ |
妖しげなベリーダンス | エキゾチックな音楽にのせて |
動画・・・ベリーダンス http://www.youtube.com/watch?v=YauSx-drnFk&feature=mfu_in_order&list=UL
☆ アラブのお金
鷹が描かれている | コインにはアラビアンナイトの壺 |
☆ アラブ首長国連邦(UAE=United Arab Emirates)の特徴
首長国 | 面積(平方m) | 人口 | 首都 | 特徴 |
アブダビ首長国 | 67,000 | 190万人。8割が南アジアなど国外からの出稼ぎ労働者 | アブダビ | アラブ首長国連邦の中でも最大の面積、人口、収入を持つ。広大な国土に埋蔵された豊富な石油資源によって連邦の政治、経済を支える事実上のリーダー国である。今後もアブダビ首長国が連邦の大統領を輩出すると予測される |
ドバイ首長国 | 4,000 | 226万人。住民の実に90%が外国人 | ドバイ | 中東屈指の世界都市並びに金融センターである。世界一が14(世界一高層ホテル、世界一高層ビル=828m、ショッピングモール、人口島、噴水=全長275m、最長の無人運転鉄道など) |
シャールジャ首長国 | 2,600 | 89万人。 | シャールジャ市 | 石油が少なく、工業と観光に依存。最近ではドバイのベッドタウンとなっている |
アジュマーン首長国 | 260 | 24万人 | アジュマーン | 町が小さく、見所も少ない |
ウム・アル・カイワイン首長国 | 750 | 6万人 | ウム・アル・カイワイン | 古くから真珠採取で有名 |
フジャイラ首長国 | 1,700 | 11万人 | フジャイラ | 国土の西端は砂漠地帯で、大部分は高度300m程度の山岳地帯。ダイビングツアーのメッカ |
ラス・アル・ハイマ首長国 | 1,680 | 26万人 | ラス・アル・ハイマ | ナツメヤシ、野菜、果物生産で連邦の食糧庫 |
☆ ドバイの街並み
何処のホテルにも王様の肖像画 | 何処のバス停留所も完全冷房、さすが・・・ |
ダウ船:木造船は今も活躍、イランへ荷を運ぶ | ダウ船を改造したディナークルーズもある |
☆ オールド・スーク(日用雑貨・スパイス)
スパイス専門店がズラリ | 日用雑貨 | 路地の花 |
☆ ゴールド・スーク(金)
入口 | 女性の下着も金 | 眩しい |
アラブの女性は金持ち | 自販機が無いので水売り屋が繁盛、日中は40度以上 | 海水から作った水・水・水 |
☆ 七つ星ホテルでティ・タイム (コーヒー・一杯1万円)
世界で高さが一番で、七つ星のホテル「バージュ・アル・アラブ」 | 地上200mでティ・タイム |
ブルジュ・アル・アラブ・・・ ドバイ政府観光局の格付けによると「7つ星」の最高級ホテルである。 バージュ・アル・アラブには空港からのロールス・ロイスやBMWによる送迎に加え、ヘリコプター送迎のサービスもあって、空港のVIPラウンジから、カッコ良くこのヘリポートに乗り付けることができる。ちなみにタクシーで来れば約2,000円、ヘリコプターなら約30万円(宿泊客の場合)。 ティ・タイムの場合も前日に予約しないと入れない。かなりセキュリティが厳しい。世界の用人が宿泊するので厳しいようだ。 |
アラビア湾にせり出した所に建つ | 向かいには「ジュメイラ・ビーチ・ホテル」 | 高級車で次々と。私はガイドのポンコツ車で。 |
看板は金縁 | 客一人に5人の応対。案内役、おしぼり役等々 | 早速トイレへ。トイレロビーまである。 |
アラブらしいトイレ看板、もちろん金。 | おしぼりまで高い塔 | 残念ながらウオッシュレットではない |
1階ロビーから2階ロビーまでは噴水が | 1階から吹き抜けが、柱はもちろん金 | ロビーにはゆったりとソファーが多数 |
1階エントランスのおしぼりサービス嬢たち | 2階ロビーから1階ロビーを見る | 2階ロビーの噴水、噴水がお好きなようで |
多数あるエレベーターの扉も金ぴか | どのエレベーターか迷う | ティ・タイムの27階行きエレベーターは一番奥、50m先。 |
周囲はアラビア湾 | 上を見上げると各部屋の入口が | 高さと豪華さで足がすくんでしまう |
27階レストラン受付、アラビア湾上空200m。 | 周囲の窓からアラビア湾が鮮やかに | この日は静かなピアノ演奏 |
先ずは果物から | 腰が落ち着かない・・・ | シャンパン、かっこいい〜 |
アラビア海の向こうはイラン | 200m上空から | レストランバー |
やわらかステーキ、これって下界ではランチと云うんですが | コーヒーだけかと思いましたが・・・ |
こんなに沢山!魚や肉や果物のサンドがお代わり自由・・・。ムムッ・・・もう食べられない! |
アラビア湾に浮かぶ200m下の人口島 |
動画・・・http://www.youtube.com/watch?v=4VjCDjPKko8&feature=mfu_in_order&list=UL
☆ 世界最大の噴水 「ドバイ・ファウンテン」
バージュ・ハリファ(世界一のビル)の下方の青い人造湖で噴水が5分間行われる。 | 噴出す水は高さ150m(バージュ・ハリファの高さの約5分の1)で世界有数、噴水の長さは275mに達し世界最大である。 | 障害物が無ければ、320km先の砂漠からも噴水を見ることができる。 |
動画…世界一の高層ビルの442m地点からの眺め http://www.youtube.com/watch?v=FMDcXftx0II&feature=mfu_in_order&list=UL
動画・・・世界最大の噴水 http://www.youtube.com/watch?v=MTdSIOJ1Xa4
噴水に面する一等地の中華レストランで飲茶料理を楽しむ |
☆ アブダビへ
アブダビ首長国はアラブ首長国連邦を構成する首長国。 アラブ首長国連邦の大統領は1971年の連邦結成以来、アブダビ首長のザーイド、ハリーファの父子が一貫して務めており、今後もアブダビ首長国が大統領を輩出すると予測される。 1950年代に石油の輸出が始められアブダビに莫大な収入をもたらすようになると、 ザーイドはオイルマネーをインフラ整備など国家の基盤を整備発展させるための事業に投入し、アブダビに未曾有の繁栄をもたらす。首長自身も、石油の収入により世界有数の大富豪となった。
ペルシア湾に突き出たT字型の半島部を中心とした地形で、アラブ首長国連邦の中でも最大の面積、人口、収入を持つ。特に面積6.7万km?は連邦全体の8.3万km?の大半(約80%)に及び、広大な国土に埋蔵された豊富な石油資源によって連邦の政治、経済を支える事実上のリーダー国である。
アラブ首長国連邦のGDPの15%を産し、アブダビ証券取引所やアラブ首長国連邦中央銀行、アブダビ投資庁、大手通信会社のエティサラート、国営石油会社のADNOC、アブダビ海上操業会社などもここにある。
1971年、アラブ首長国連邦を結成すると、首長国中最大の国家であるアブダビの首長ザーイドが初代大統領に選出された。
(黄色の部分がアブダビ) 初代アラブ首長国連邦大統領
ザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン 現アラブ首長国連邦大統領(2代目)
ハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン
アブダビは首長国の中でも一番のお金持ち。 | ガイドのカリアさんはインド人。奥さんは日本人でもあり、日本の大フアン。 | ドバイからアブダビに入ると樹木が多い。金持ちアブダビは国中に緑を増やしている。 |
国道沿いのサービスエリア | ガソリンスタンド。1?50円程度 | サービスエリア内は高級ホテルのロビーのようだ |
☆ 世界の石油状況
1日あたり原油生産量(2009年) 2010年米エネルギー情報庁(単位 万バレル)
| 確認埋蔵量 2010年米エネルギー情報庁(単位 億バレル)
|
☆ 七つ星ホテル 「エミレーツ・パレス」 (アブダビ)
超豪華な七つ星ホテルは丘の上に立地。後はアラビア湾。セキュリティも厳しい。 |
動画・・・七つ星ホテル http://www.youtube.com/watch?v=h1htpb9Wxio&feature=mfu_in_order&list=UL
ロビーから見ると、金ぴか | ハーブの音色が高級感を増す | 蘭の花がレストランのテーブルに |
イケメンのウエーターがサービス | ランチを奮発、1万円也 | ビュッフエ・スタイル。魚介類・肉・デザート・・・寿司まである |
☆アブダビの昔(ホテルの中に博物館まである)
砂漠の中の王宮 | アラビア湾を行くラクダ隊 | アラビア湾の造船 |
石油発掘後のアブダビ | 現代のアブダビ | 砂漠地帯 |
アラビア湾埋め立て | ホテル・ロビーはアラビア人が多い | この日は中東地区の会議で用人が多い |
☆ ヘリテージ・ベドウィン・ビレッジ(昔の暮らし:博物館)
入口 | 昔の家屋や暮らしぶりを再現 |
アブダビの人口構成 2001年の調査では、人口の25%がアラブ首長国連邦の国籍を有しているアラブ人。その他の住民は外国人で、主な出身国は、インド、パキスタン、エリトリア、ソマリア、バングラデシュ、スリランカ、フィリピン、イギリスなどとなっている。そのため、英語、ヒンディー語、タガログ語、ティグリニャ語、アムハラ語、ベンガル語、ウルドゥー語などが広く話されている。 |
☆ 巨大モスク;シェイク・ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーン・モスク
世界で3番目の巨大モスクは観光客に開放 | 超豪華、巨大シャンデリアも3つもある | 9億円のペルシャ絨毯 |
一度に9000人が祈りをささげられる巨大な祈とう室 | ムスリムの女性 |
このモスクは、サウジアラビアのメッカ(Mecca)にある世界最大のグランド・モスク(Grand Mosque)、同メディナ(Medina)にある第2位の預言者のモスクと異なり、イスラム教徒以外の入場も認めている。 最大の呼び物は、一度に9000人が祈りをささげられる巨大な祈とう室にしつらえられた、世界最大と言われる6000メートル四方の手織りのペルシャ絨毯。イランの女性1200人以上が2年がかりで織ったもので、重さは45トン、価格は850万ドル(約9億円)以上という。 |
地下へはエスカレータ | 地下には清めの洗い場、トイレ |
☆ アラビア半島の国々(7カ国)
国名 | 面積 | 人口 | 首都 | 民族 | 宗教 | 特徴 |
アブダビ首長国連邦 | 北海道と同じ | 477万人 | アブダビ | アラブ19%、他国のアラブ人・イラン人23%、南アジア人50% | イスラム教(内、スンニ派80%、シーア派16%) | 伝統的な産業としては、ナツメヤシの栽培、ラクダの飼育、天然真珠、漁業、ダウ船による貿易などであった。しかし1958年に石油が発見されると状況が一変、世界有数の石油輸出大国になった。石油依存から脱却するため金融市場の整備、富裕階層向けのリゾート開発も盛んである。 |
オマーン | 日本の3/4 | 280万人 | マスカット | アラブ人、インド人、パキスタン人、アフリカ人 | イスラム教(イバディ派75%) | ナツメヤシや果樹などの農業とラクダの飼育が中心であったが、1964年に石油が発見され経済を一気に発展させた。将来の枯渇に備えて近代的な農業や漁業の育成を図っている。 |
カタール国 | 秋田県と同じ | 158万人 | ドーハ | アラブ人40%、パキスタン人18%、インド人18%、イラン人10% | イスラム教(スンニ派が大多数) | 国家歳入の90%以上を石油と天然ガスが占め、特に日本への輸出が大きい。もともとの人口が少ないため、労働者のほとんどは外国からの出稼ぎである。戦争報道で有名になった衛星テレビ局アルジャジーラがある。 |
バーレーン王国 | 奄美大島と同じ | 73万人 | マナーマ | バーレーン人51%、インド人、パキスタン人、イラン人等 | イスラム教(シーア派70%、スンニ派30%) | 33の島が橋で結ばれている。聖書にある「エデンの園」はここでは?石油と天然ガスの採掘が最大の産業となった。しかし埋蔵量が限られているため、石油化学、アルミ産業、造船、港湾と空港、金融センターなど多角化が進められている。 |
サウジアラビア王国 | 日本の6倍 | 2800万人 | リヤド | アラブ人90% | イスラム教100% | もともとはオアシスでのわずかな農業とラクダやヒツジの放牧程度であったが、油田が発見され、原油埋蔵量と輸出量は世界一。イスラム教の発祥の地で聖地メッカ・メディナを擁する。厳格な戒律は外国人の観光客にも厳しい。 |
クウェート国 | 四国と同じ | 344万人 | クウェート | クウェート人は32% | イスラム教(スンニ派70%、シーア派30%) | 世界有数の大産油国であり、石油産業は国有化されている。金融立国としても発展している。労働者の半数以上はアラブ系やアジア系の外国人である。 |
イエメン共和国 | 日本の1.5倍 | 2400万人 | サナア | アラブ人98% | イスラム教 | アラブの最貧国。労働人口の7割は農業に従事し、穀物、果実を産する。1980年代になって石油と天然ガスが発見されると輸出が急増し、2000年ごろから貿易収支は黒字になった。 |
☆ ドバイにある世界一
| 1. 高さ世界一のホテル 開業中のホテル単独の建物としては世界一の高さ(321メートル) | 8. 世界最長の無人運転鉄道 52.1kmを走る、世界最長の自動無人運転の鉄道システム | |
2.高さ世界一のビル 地上160階建、高さ828mを誇る。 | 9. 世界最大の映像装置 画面の大きさは、縦幅10メートル、横幅なんと100メートル以上 | ||
3.世界最大のショッピングモール 総面積約111.5万平方メートル、屋内フロア約55万平方メートル、小売店舗数約1200、屋内水族館やスケートリンク、映画館等を備える巨大なモールである。 | 10. 世界一長い救急車 全長18メートルで救急搬送可能な患者数は44人。救急車の屋根は、患者を乗せたヘリコプターが「着陸」できるよう強化されている。 | ||
4. 世界最大の人工島 3つのアイランドによって構成される。それぞれの名前は「パーム・ジュメイラ」、「パーム・ジェベル・アリ」、「パーム・デイラ」で、順番に造られている。最後のパーム・デイラが最大の規模となる予定。 | 11. 世界最大の発電&淡水化装置 2000メガワット/日の発電力に加え、約5億リットル/日(東京ドーム4個分)の海水を淡水に変える能力を得ることになる。 | ||
5. 世界最大の噴水 「ドバイ・ファウンテン」 噴水の高さは最高で150mにもおよび世界一を誇る。また全長275mに渡って噴水が配置されている。 | 12. 世界で一番大きいテーマパーク アメリカのディズニーワールドの2倍に相当する広大な敷地を利用する。 | ||
6. 世界最大の屋内スキー場 「スキードバイ」 ゲレンデの高低差は最大で約80メートル(25階建てビルに相当)もあり、5つのゲレンデ、最長400メートル。ドバイは夏は50度を越えることもある砂漠気候ど真ん中の国。外気温との温度差50度以上という、恐ろしいほどの冷却をしている巨大な冷凍庫とも言える。 | 13. 世界最大の水槽 ドバイ・モールの中に設置。 | ||
7. 世界一広い国際空港 「ドバイ国際空港」 4907平方キロメートルの広さで、82の動く歩道、92のエスカレーター、8 機のスカイトレイン、157のエレベーターなど、圧倒的な広さとスケールを誇る。 | 14. 気温50度と湿度100% 「ドバイの夏はサウナ」 |
アブダビの夜景 | |
アブダビの夜景 |
旅行を終えて・・・ ドバイのインフラは完璧に近い。世界一が10数個もある、これからも世界一を各分野で目指すのであろう。 一方、アブダビはドバイなど問題外の金持ち国家である。石油の埋蔵量は桁外れに多く、今までインフラ整備に力を注いできたが、これからが注目されよう。 しかし、アラブは暑い。年間を通して雨は殆ど降らないらしい。1週間いたが、連日気温が42度前後、湿度は100%、外へ出ると10分でギブアップ。汗は吹き出す、ハンカチは絞るほど、ふらふらしてくる。建物の中に入ると10分で寒くなる。何処へ行ってもギブアップ。私は何処へ行けばよいのだ〜。 終わり |
参考文献 王国のサバイバル アラビア半島300年の歴史 日本国際問題研究所 ドバイがクール 世界ナンバーワンずくめの楽園都市 三一書房 アラビア半島とどう付き合うか 大三書館 地球の歩き方 ドバイとアラビア半島の国々 ダイアモンド社 |