東北:角館と五能線列車旅
2010年 1月北東北の、武家屋敷と2kmに及ぶ桜並木で有名な小京都・・・・「角館」 (かくのだて)と、日本海の海岸線ぎりぎりを走る超人気路線 「五能線」の列車旅をした。
札幌駅発23:00、「急行はまなすカーペット号」に乗る。連絡線のカーペット席と同じで、一人ひとりが区分されており快適だ。
「急行はまなすカーペット号」 動画 http://www.youtube.com/watch?v=_Mgz5IANwsM
青函トンネルを越えて青森は5:39到着。
「特急いなほ」で秋田駅8:56、秋田新幹線東京行き「こまち」で角館駅9:42到着。
秋田市内:動画 http://www.youtube.com/watch?v=MXoW09AGivA
カーペット号車内 青森〜秋田 「いなほ」 秋田駅:ナマハゲ
秋田駅構内からそびえる「東急イン」20階ほどありそう。 秋田新幹線 「こまち10号」 「小野小町」が昔乗車した?と言う流麗な車体
鷹巣〜角館を走るローカル線「秋田内陸縦貫鉄道」 桜に彩られた「角館駅」 角の地に館が建っていたので「角館」・・・解りやすい
角館駅前 : 動画 http://www.youtube.com/watch?v=c9s50SQpptk
観光案内のポスター 白神山地の「ブナ」と角館の「シダレ柳」
武家屋敷MAP
東京から来る相棒と待ち合わせ、角館の武家屋敷をゆっくり見学する。390年前の1620年に大名:芦名氏によって造られた武家屋敷は80戸、商家350戸といわれる。秋田藩の支藩としては最も大きな城下町であったようだ。芦名氏没落後は公家出身の佐竹氏が入城し、京都から「しだれ桜」を持ち込んで現在は2kmの並木となっている。その事から「小京都」と呼ばれるそうだ。
武家屋敷が建ち並ぶ 「青柳家」の六つの資料館は見ごたえがある。坂本竜馬他、江戸〜明治に活躍した人々の本物の貴重な写真がある。
2km続く桜並木 : 公家の娘さんが輿入れの時に京都から持参したと言う桜の並木は圧巻
サンセクの「ホテル花葉館」は露天風呂が良い 角館駅前の観光案内所も風情がある 地酒が・・・・・今晩はどれ?
「岩木山」と世界遺産「白神山地」をグルリと五能線は走る 白神山地にある「青池」という神秘の沼から名はついた 4人掛け6人掛けの宴会車両は賑やか
展望ラウンジから運転手と共に指差し確認、前方ヨシッ! 三種のリゾートしらかみは快適車両
五能線リゾートしらかみ車内 : 動画 http://www.youtube.com/watch?v=ebIiJge9fHM
秋田駅から青森駅間は羽越本線、途中東能代駅〜川部駅までぐるりと五能線は遠回り。能代駅はバスケの街、駅ホームで体験バスケ、見事入ると「天然秋田杉」のハガキをゲット
能代駅バスケット体験:動画 http://www.youtube.com/watch?v=5zNlvIbsJ2w
「あきた白神」駅では、美人駅員と写真撮影、どの駅も工夫を凝らしている。
この駅から3つ目の「白神岳登山口」が白神岳へ登るルートがある。白神山地にもここから。
岩館〜大間越の絶景ビューポイントでは速度を落として走る。乗客はカメラ片手に「ウワ〜!」「スッゴィッ!」を連発。
夜間運転では、車内を減光して「日本海の漁火」サービスをしてくれる。ロマンですね〜。ポエムですね〜。
冬の日本海 : 動画 http://www.youtube.com/watch?v=SQ_giDIPE5A
水森かおり 「五能線」 http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=y64oXVJk-_E (←クリック)
夏は生い茂る草で入れない「十二湖駅」からの十二湖だが、冬はスノーシュやワカンでブナの森を雪上トレッキング。 夕日が美しい「ウエスパ椿山駅」 「千畳敷駅」は奇岩が千畳のごとき。 「深浦駅」は「北前船」の文化にふれる。 「鯵ヶ沢駅」は日本海の魚の宝庫、温泉と「舞の海」の出身地。 「五所川原駅」は「太宰治」の故郷、津軽三味線発祥の地、「津軽三味線会館」ではライブがある。鯵ヶ沢駅から五所川原駅までは「リゾートしらかみ」車内展望ラウンジで「津軽三味線」の生演奏サービス。 「陸奥鶴田駅」からは岩木山が見事に映える。 「板柳駅」はリンゴ尽くしの里、「リンゴ資料館」は一度は見る価値アリ。 「陸奥鶴田駅」〜「川部駅」は津軽弁「語りべ」実演でおばちゃんが味のある話をする。
語りべ
津軽三味線実演:動画 http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=gzua3cYdY8E
とにかく、JRがこのようなサービスをするなんて・・・・。信じられな〜い!! だが、他にもう1ヶ所ある、陸羽東線(奥の細道湯けむりライン) だ。沿線に六ヵ所の有名温泉がある。 今年中に行かねば・・・なるまい。忙しい!忙しい。
「千畳敷駅」の20mもあるツララの氷壁、アイスクライミングOK! 10分間停車のサービス! 反対側は日本海の荒波、その大波が列車を飛び越えて、この壁に当り氷壁となる、そんな事ないか!!!
千畳敷 動画 http://www.youtube.com/watch?v=40FZMVwgpCI
千畳敷、冬の日本海は真っ黒 展望ラウンジ、「語りべ」のおばちゃんはここで語る。 晴れるとここから「岩木山」が。
鯵ヶ沢温泉
本日の宿は「水軍の宿」 海賊が出てくるかも・・・・・ ロビーはすでに春!
白神山地の水は美味しい 雰囲気抜群の宿 食事処
平安時代の終わり頃、12世紀に作られた十三湊(現在の十三湖あたり)は、15世紀後半までの長い年月を国際貿易港として、環日本海社会の中心都市として栄えてきた。そして、海外との交易を深め、十三の繁栄を支えていたのが、今では謎の人物とも言われる安東氏の存在で、その名も安東水軍。いわゆる海賊。東北では最大の港町であったようだ。
見事に並んだ地酒 女将推薦の五種類セット @840円 朝食でさえこんなに並ぶ!
秋田、青森の酒も旨い。温泉と日本酒は冬に限ります。温泉は宿に到着して1度、夕食前に2度目、夕食後に3度目、寝る前に4度目、早朝に5度目、朝食後に6度目、帰る前に7度目、そうです、温泉は疲れるために行くのです。その合間に酒だ、ビールだ、交代に飲む、まさに山頭火のようだ。 しかし、五種類セットの日本酒は旨かった!
青森に入るとリンゴ畑が広がる。http://yamatotabinootoko.web.fc2.com/ringo.html (ブログ=リンゴの話)を参考に読んで下さい。 青森駅 青森駅の売店
五能線がこれほど楽しい路線とは知らなかった。自然と見所、そして津軽の人々の素朴さがまた良い。車内で聞く津軽弁は殆ど理解できなく、どこか外国のようだが、何処か落ち着く。JRチケットが3泊4日で28,000円は高いか安いか! 「大人の休日」倶楽部会員になると12,000円だと言う。ただし3日間乗り放題、次回はこれだ!
ひとまず、東北旅列車は終わります。 しかし「水森かおり」はJRの回し者かな? 歌につられて来てしまったのだが・・・・・。妖艶な、かおりちゃんの歌に聞きほれて、ご当地ソングの旅も悪くはないか!しかし、竜飛岬、尾道水道、東尋坊、鳥取砂丘、釧路湿原、ひとり薩摩路、輪島朝市、安芸の宮島・・・こりゃ大変だ〜。
終わり