会報    登山祭典:西丹沢大滝沢支流マスキ嵐沢


                         大人10山女魚2匹と大格闘

                                  「山女魚の一本勝ち〜。 オミゴト!」

2001923日(土)朝六時、大宮の代ゼミを徳さん車とK塚車に総員十名でいざ、出発。

K塚車の運転席は本日「沢」初デビューでピカピカの一年生新人「板さん」。    

靴も赤ヘルも、ハーネスも全〜部ピカピカ。本人は初めての「沢」なので緊張で顔の筋肉は引きつり握るハンドルも震えて、車も震えてる?

 今回の「沢」は通常一時間半のコースでF7まで。初心者向きとのガイド、しかもザイルはほぼ不用?。

でも、リダーは何度もザイルをと指示してくれた。小島さん、高野さんが懇切丁寧に板さん、私、他若干名にも愛の手と、お助けロープの作業をしていただいた。リーダーとコーチの方々のほうがお疲れだったと推察し「未熟者一同、改めて感謝、敬礼!」。

 本日の核心部F3を過ぎ、一時間をすぎたあたりの瀞のような所で、阪井さんが突然、黄色いお声で! サカナだ!

誰かが岩魚だ、イイヤ山女魚だと流石にリーダーの徳さん、ピタリとあてた。2匹だ。

徳さんは既にヤマベを睨んで目が「点」になっている。

他の九人の、男も女も野獣と化し、弥生時代の狩猟民族そのものです。サア!一本勝負始まり、はじまり〜。チ〜ン。

民族、追いかける。山女魚、股をかいくぐって逃げる。

一回戦山女魚の小股すくいで一本、技あり!。次も技あり。

十分経ち、あせり出した民族、知恵を出した。皆で足を揃えてムカデ競争のような横一線、

今度は誰かが、「よし、タオル出せ」イャ、「水が澄むまで待とう」よし、「浅瀬へおびき出せ…、」この時の十人の連帯と協調性、O山岳会は一枚岩だア。

三十分は経ったろうか、誰かが「可哀想だから止めようよ!」

「イイャ、所詮はつかまるのだから食べてやるべきだ、その方が山女魚のためだ」(少し論理的に無理があるが、何人かが納得)。

 でも、山女魚はすばしこく、強かった。最後、十人は、よし!許してやろう。(負け惜しみは言うまでも無い。)  

後ろ髪を引かれる思いで「一同回れ右!」。リーダーの横顔に、メッチャ・クヤシーと書いてあった。さらに沢歩きは

続いた。 

 事件はまた起きた。

キノコ事件。ヒラタケと毒キノコが何と一本の木に共生しているではないか。ここで、リーダーはまたまた登場。

さらに岡野キノコ博士の御登場でキノコの分析会議が…

「付け根を割って黒いのが毒」大多数、ふ〜ん。

かくて、ヒラタケは一つ残らず買い物袋へ収まりました。

 「沢」の楽しみは、キノコ、岩魚、山女魚と焚き火、そして麦酒とくれば言う事無し。

山中でテントの傍で焚き火を囲み「世界平和」と「日本経済」を語り、結果タリバンのオマル師とウサマ・ビンラデイン氏の捕獲方法を考える。

そして、焚き火の炎と共に夜が更け、酒でまた記憶が無くなっていく、ナンチヤッテ・クライマーをしたいな〜。

    

一つ、ベテランに教わりました。沢登りにはサングラスがよろしいそうです。何故か?

それは川底がはっきりと見えて従って、山女魚が見事に発見出来る。これ本当の話、アイヌ嘘言わない。

 

秋の収穫第3部。「アケビ」私は初めてご対面でした。最初はジャガイモじゃないか、

イャ、こ・れ・は・アケビだよと教わる。 

ムムツ、これは美味! 誰かが歌った。「♪あ〜けびと〜云う名で〜、ジュウ〜ハ〜チデ〜」。 出た、千昌夫。 すかさずリーダー、「それはススキノのあけみだよ、アケビじゃないよ。」

きっとススキノで想い出の人だったんですね…。 

 

何時ものように、次は風呂ツ。

中川温泉、信玄の隠し湯、町営「ぶなの湯」強アルカリでつるつると肌に優しい。

 登山祭典は倉見山荘の川原でキャンプ。

バーベキューが美味しい。大収穫のキノコは翌日朝へ、一刻でも命が惜しい? キャンプファイヤーが始まり交流会で夜が更けていく。

不良少年、博文君と不良少女、きみよちゃんは焚き火の傍で今日も家に帰らず野宿!。テントの中はイビキ合戦と寝言、蹴飛ばし合い、バトルロイヤルは果てしなく続く…。遠くのテントでオカリナの音が旅愁を誘い、子守唄となって楽しい一日が過ぎていくのでした。

 山行の朝、巨人「長島茂雄」が引退発表と新聞で知る。この人ほど逸話の多い人はいない。秀逸は大学時代の英語の時間、「I LIVE IN TOKYO

を過去形にしなさいと先生に命じられた長島青年、しばらく考えて「I LIVE IN EDO

と答えたという。水平思考?なの、コレッテ。

帰り道、岡野さんが「私、ホームレスの生活様式にあこがれているの。」を聞いて私も同調。いつか、ホームレス山の会を組織化してもらい、私は事務局の使用人で雇ってもらえないだろうか。現代社会は兎角やなものである。本当に

ヤダネ            

 もう一つ、西穂のジャンダルムに行くがどうだろうかと聞いたら、「大丈夫だ!」どうして、とまた聞く「大丈夫だ」。後日、理由を聞いた。「山岳会員だから大丈夫だ!」とのたまわれた。迷解!。この二つは私の中の「岡野語録」です。

 楽しい沢登りを企画いただき、リーダー、コーチに感謝し、またご一緒頂きますようお願い致します。


                 

                ヤマベ                                                                 アケビ

                                              

            

                                                    核心部:F3

                              

 

 

 


 


             

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