会報        九州霧島山縦走

国の創(はじ)めの神話と伝説の連峰を歩く

            平成17年11月2日〜7日


  いざ出発! 

平成17年も残り少ない、11月2日(水)15:30千歳発羽田行、マイレージサービスチケットをゲットして今回は九州の山行に出発する。羽田から埼玉、大宮西口代ゼミ前               21:00集合。埼玉の 〇〇山岳会パーテイ11名に合流する。

車両2台に分乗し21:00出発。12時間の運転交代を繰り返し、最終目的地の宮崎まで片道1500K。首都高−東名−名神−中国道−九州道−宮崎道−小林IC     まで、何と18都府県、18時間を要し次の日午後15:00到着。

                              

                                                    関門海峡

  えびの高原キャンプ村

IC、小林市のスーパーで今夜の食料調達、アルコールは地元地酒と焼酎、BEER etc・・・。標高1,200mの眺望、環境抜群のキャンプ村にテント二張り。

この高原はアカマツの群生地で、秋のススキの草原とよく調和している。

テント村は金網で周囲を囲っている。鹿が入らない防護柵である。夜はキ〜ン、キ〜ンと鳴き、良い子守唄となる。

またこの、「えびの高原」は日本最初の国立公園である。指定された理由は「山あり、湖あり、高原あり、温泉ありといった自然の変化に恵まれている上に、国の創(はじ)めの伝説の地であるから・・・」としている。

その温泉は無料。湯は肌をピリッと刺すような酸性泉泉質イオン温泉で、酸っぱさが強烈すぎて舌の感覚がマヒしてしまうほどである。スパきちにはたまらない。食べて飲んで、いつものようにウンチク、講釈を言い尽くして一升瓶を枕に高いびき、神話と伝説の世界に迷い込む・・・(卑弥呼〜)。

  韓国岳から桜島を見る。

         

                    韓国岳頂上                                整備された木道

11月4日(金)、アクセスが悪いため、2班に分れ交差登山とした。1班はえびの高原から高千穂河原ビジターセンターへ、2班は逆コースである。

ルート図

えびの高原キャンプ場・・・・・ 韓国岳(1700m)・・・・・獅子戸岳(1429)・・・・・新燃岳(1239)・・・・・中岳(1332)・・・・・高千穂河原ビジターセンター(960)・・・・・

 ・・・・・御鉢(1206)・・・・・高千穂峰(1574)・・・・・ 霧島東神社

本日は晴天なり、硫黄臭く岩ゴロゴロの、えびの高原登山口から韓国岳へ歩き出す。1時間30分で頂上。霧島山は約25の火山からなる山域の総称で、宮崎県と鹿児島県の県境にそびえ、韓国岳が最高峰である。

韓国岳(カラクニダケ)山頂からは桜島、開聞岳(100名山=924m)が見え、薩摩半島、大隈半島のラインをうかがう事が出来る。また7っの火口湖があり、山の美しいシルエットがそこに映し出され皆しばしたたずむ。韓国岳という名前は頂上から、果ては韓国まで見渡せそうなほど、眺望が良い事からこの名が付いたという。

 韓国岳から高千穂河原まで3時間30分で本日は終了。途中、紅葉が素晴らしく、アカマツの真緑と実に調和している。1000本アカマツと言われるほど密集している。登山はよく整備され2〜3人で手をつないででも歩ける所もある。時期遅れで咲いているピンクのミヤマキリシマもまた美しい。  

                             高千穂峰

  オイドンも温泉ば好きですたい! 西郷隆盛でごわす。

2日目の温泉はえびの高原、北20kにある白鳥温泉、上湯(下湯もある)。

西郷隆盛が3ヵ月滞在したと言われる単純酸性泉。この一帯は温泉の宝庫でもある。○○温泉街と無数に連なる。近くのスーパーで本日の夕餉の材料と気付薬を1d程仕入れ一路ダンボール村、否テント村へ。これでメンバー全員の一升瓶枕が揃い、本日のオーケストラ曲目「変ロ長調、ハ短調組曲 えびの中高年による神話」演奏手法は、くち三味線、歯ぎしり、いびき、ねごと、おならと何でもござれ。ZZZ・・・

  天孫降臨の神話で名高い天の逆鉾が立つ高千穂峰へ

11月5日(土)、テン場から高千穂河原ビジターセンター登山口へ。自然研究路を使い登り2時間、下山は2時間半で霧島東神社へと本日のコース。3日間とも快晴に恵まれた。

登り始めて1時間、昨日歩いた霧島連山の雄大さを満喫し、赤褐色の溶岩道と「御鉢」の鉄分を含んだ真っ赤な爆裂火口を眼下にそのスケールに圧倒される。

     

                               高千穂峰                                     御鉢の火口

今回の最終ピーク、高千穂峰頂上は如何にも神神しい雰囲気である。赤い鳥居、一段高い小高い石山に「天の逆鉾」があり、しめ縄で囲いをして、説明の看板は立派である。

                

                       高千穂峰の鳥居と逆鉾                                   逆鉾

「天の逆鉾」(アマノサカホコ)は長さ138p、周囲26p。逆鉾とは柄を岩に突き刺し、刃は天に向いて立っている状態を云い、まさに逆である。何故なのか?

諸説さまざまである! とどのつまり、神様のした事ゆえワカンナイ〜。。。そうだ。

刃は赤く錆びている。神社や観光協会に刃をみがけと苦情が寄せられるそうだ。

だがこの「逆鉾」は神様の使用物なので、手出しは出来ないとの事、神話と伝説の勝ちである。有難いので賽銭箱に、105円(消費税含めて)入れて御参りをしておいた。

この「天の逆鉾」、日本三奇の一つである。

        1.天の逆鉾・・・宮崎県、霧島神社

日本三奇       2.塩  釜・・・宮城県仙台、塩釜神社

                3・石の宝殿・・・兵庫県高砂市、生石神社

  「志士、坂本竜馬」逆鉾を抜く!

日本で最初の新婚旅行をしたといわれる、坂本竜馬と妻おりようは、鹿児島に上陸した後、現在の霧島ホテルに宿泊し温泉を満喫した。その際、高千穂峰に登山し「天の逆     鉾」を抜いたことを、竜馬の姉への手紙に記してあると言う。

  日本神話のおさらい!

系 図    

   天の神 ・・・・・ イザナギノミコト(男神)・・・・・天照大神(女神)・・・・・オシホミミノミコト(男神)・・・・・・ ニニギノミコト

     天の神 ・・・・・ イザナミノミコト (女神)   (アマテラスオオミカミ)  

                (地球を作った両神)     (太陽神で皇室の祖神) 

  天孫降臨(てんそんこうりん)・・・照大神の命により、であるニニギノミコトが高天原(たかまがはら)「天上の世界」から天下ったという神話。その時逆鉾を刺した? そしてここが日      本創始の地と言われている。

 神話は歴史ではない! しかしその裏には何かがあろうとよく言われる。古事記、日本書紀は日本文学史上最大の推理小説といわれてもいる。よし、今夜は夜っぴて                 神 話 と 伝説を推理するか。頑張るぞ〜。。。

  福岡といえば屋台、屋台といえば中州でしょう!

頑張ろうとしたが、皆が中州、中州としつこいので、ここは付き合いも大事と同意する。前回もその前も誘惑に負けたよな〜。中州は誘惑の街か?

そこで今夜は最終日、サンヨーフラワー温泉に入り、中洲に繰り出す。

皆、屋台なのにおめかししている。わからんな〜

小雨そぼ降る那珂川の、屋形船の灯りがまぶしい。

   何時来てもここは込み合っている。オヤジ〜酒だ、酒だ〜。ホルモン、焼き鳥・・・食べる・食べる・・・

たらふく食べて、飲んで。貧乏くじをひいた運転手にお願いして、車中でまた高いびき。また来た道を通り、一路東京へ。

         

                                                                               夜の中州  

 

 


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