モンブラン遠征記

 モンブラン遠景

2008年7月モンブラン遠征を自主企画。メンバーは所属する山岳会の、毎日が日曜日の通称「サンデー毎日登山隊」 4名。

 2003年7月に、第1回目のモンブラン遠征が天候不順で敗退となった。性懲りもなくリベンジを期したが、またまた天候が悪く4,400m地点で敗退。登頂率40%強という数字が恨めしい。折角だから「サンデー毎日登山隊」の仲間を誘い、隣国のイタリア、そして「ツールド・モンブラン」の真似事と周辺グルメ食べ歩きを挙行した。
 フランスはシャモニー、イタリアはクールマイユール。エージェントを使わず、自己企画をしたのでかなり安くなった。夕食はスーパーで買物をして自炊をしたので毎日が宴会のようであった。

   ☆ 先ずは、富士山登山(高所順応訓練)

       2008年7月14日〜16日、高所順応のため富士登山。メンバー1人は富士登山初めてであった。

富士山遠景

    

      五合目まではバス、いよいよ登山開始              五合目、おなじみの鳥居                     馬も待機

    

        5合目から6合目へ向かう                       7合目山小屋(2700m)               頂上は霧で展望はなし

     

                本日の山小屋は、頂上の「山口屋本店」御なじみの小屋。 パルスオキシメーター(血液酸素濃度測定器) で測定するメンバー。

  ☆出 発

       

      格安チケット、今回はKLMオランダ航空で一路ヨーロッパへ。千歳〜成田〜アムステルダム経由〜スイス:ジュネーヴへ。   ジュネーヴ空港

 ☆ シャモニー  (高所順応)

    

  シャモニーの三ツ星格安ホテル「メルキュール・ホテル」はビュッフエ式朝食。食べる、食べる〜。  モンブラン(後方)が見えるエギュ・デュ・ミディで高所順応、2日間。

  

        エギュ・デュ・ミディ                    エギュ・デュ・ミディのトンネルを抜けてバレ・ブランシュへ、氷河を歩く。

 

  

             エギュ・デュ・ミディ(3842m)からシャモニーの街を見る                    氷河訓練を終えて一休み

    

                      サンデー毎日登山隊の優雅なメンバー                  エギュ・デュ・ミディのプレート

   ☆ モンタンベールをハイキング

    

     エギュ・デュ・ミディへ登るロープウエイの途中駅「プラン・ドゥ・レギーュ」(2310m)からモンタンベールへトレッキング、 2時間半。シャモニーは進行方向左側。

                                          シャモニーの街並み。対面はラック・プランのハイキングコース

    

ツールド・モンブランのコースは快適

   

                                              モンタンヴェール(1909m)の駅

グランドジョラスから発生する氷河、「メール・ドゥ・グラス氷河」

  

モンタンヴェールからシャモニーまでの登山列車

  

シャモニーの街並み。シャモニーは第一回冬季オリンピックの開催地。標高1037m。

  

エギュ・ディ・ミディの第二展望台から第一展望台を見る。下方はシャモニー。    展望台から氷河訓練バレブランシュへの、氷のトンネル。

   ☆ イタリア:クール・メイユールへ

  シャモニーからイタリア最大の避暑地クール・メイュールへ行くには、モンブラン・トンネルでバスで行くか、エギュ・ディ・ミディからロープウエイを乗り継いで行くか二通り。
  今回は風の心配も無く、ロープウエイで行く。5ヶ所の乗換え、約1時間、片道6,550円程度。帰りはバス(2,000円程度)でモンブラン・トンネルを通る。

   

氷河の上を三つ子ロープウエイ

    

    ラ・バシャのポレンタ料理で乾杯!   向かいの山も氷河。   イタリア側からモンブランを眺める  イタリア名はモンテブランコ(白い山)             

   ☆ モンブラン登山

  

  シャモニーからバスに乗って。一番右は、今回もガイドでシャモニー在住30年の津田さん。ベルビューの登山電車で。 ニ・デーグル(2386m)から歩き、途中初日の難関は上から岩が降ってくるので急いで渡る。

              クーロ・アール、ここはアイゼン装着で、フィックスロープがある。     テート・ルース小屋が右上に。今夜の山小屋グーテ小屋はまだまだ。

            

    例年大岩が上から降ってきて死亡者が耐えない危険地帯。  アイゼンをはずして、今度はロッククライミング。      先ほどの小屋がはるか彼方に

ハーネス装着でアンザイレン登山、小屋までおよそ3時間

          三点指示の岩壁登りが2時間。RC好みには応えられない。                    順番待ち、トロトロしておられません。

     グーテ小屋から見る急峻な下方、この下から登ってきた。      グーテ小屋の二段ベッド      もう一人のガイドはカンペイちゃん

今夜のレシピはスープ、特大ソーセージ(これがまた美味い!)、五目御飯(日本みたい)、デザート。ボリューム満点で美味い。富士山の山小屋のみすぼらしいカレーとは違う。

            受付で支払い。1人2食付9,000円。         深夜2:30起床、朝食後3:30スタート、外は吹雪。   グーテ小屋外観

    3人でアンザイレン。クレパスに落ちると大変。 2時間後には晴れてきた。遠く雪の稜線上に色とりどりのテントが見える。左前方はシャモニーの街外れ。

        この日も数十人が登る。      稜線の左にグーテ小屋が見える。        ヴァロ避難小屋(4,362m)は断崖絶壁に建つ。

        歩き出して2時間半、ヴァロ避難小屋のあたりから猛烈な強風、4,400m付近から全員引き返し、ヴァロ避難小屋で1時間待機。猛吹雪の中を引き返す。
        今回も悪天で登頂を断念。各グループ方向がわからず一時右往左往、コンパスを切りながら命からがらの撤退となった。

           

          グーテ小屋までは夏の岩山、小屋から上は一変して氷河。 岩の危険箇所は太いワイヤーが張られている。 この日も小屋から下は好天気。

   ☆ ランデックス〜ラックプラン:ハイキング

    シャモニーの街を挟んで、モンブランの反対側の山をハイキング。登りはロープウエイとリフトで上まで行く。    ロッククライミングする人

                パラグライダー                               マーモットが出るようだ。

前方右奥がグランドジョラス、そこから氷河が続く。左、雲が掛かっているのがドリューと針峰群。

真下がシャモニーの街、向こうが氷河。絶景が続く。これぞヨーロッパアルプス!

           ラックプランの白い池              ラックプランの山小屋でランチタイム          ラズベリー

レ・プラのバス停前の教会と後方右がドリュー

   ☆ シャモニー市内

          シャモニの登山用品1番店「スネル・スポーツ」  頼りになる店のアドバイザー神田さんは、日本人がお世話になる。 犬が非常に多い。

  フランス・トップクラスの避暑地シャモニーは大賑わい。 シャモニーの観光案内所。日本語案内は今回の津田ガイドの元奥さんでベルデベッド津田さん、大変親切。

   

                 今日の夕食はフランス料理のチーズ・フオンディユ             モンブランを最初に登頂した二人の銅像

シャモニーの街からは常にモンブランが見える。

                                                 終わり

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