ナイジェリア紀行

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首都ラゴス博物館のガイド嬢

 旅の初めに・・・ 

 2012年11月、アフリカで最も賄賂要求がきついと言われるナイジェリア旅行を計画。
 世界腐敗度指数で182カ国中ワースト143位という不名誉な国である。

 しかし、世界の原油生産量ランキングでは、堂々第13位の位置にあるので裕福と思われがちだが、何故なのか? 
 その実態を見るだけでも興味が尽きない。

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            ☆ワンポイント情報

  ・国名   ナイジェリア連邦共和国      ・言語     英語(公用語)、各民族語
  ・面積   日本の約2.5倍            ・民族     ハウサ人、ヨルバ人、イボ人等(民族数は250以上と推定) 
  ・首都   アブジャ(人口100万人)      ・宗教     イスラム教−北部中心、キリスト教−南東部中心、伝統宗教−全域 
  ・人口   1億5,830万人             ・産業    原油、天然ガス、農業等
  ・平均寿命  47.8才              ・識字率   2003年の15歳以上の人口の識字率は約68%

 アフリカ全土のデータ
 ・面積    世界の22.2%                   ・後発開発途上国(LDC)    34カ国
 ・国数    56カ国                       ・困窮度   1日1ドル未満で生活する人:全人口の41.1%(2004年)
 ・人口    9億2,500万人(世界の14.2%)(2006年)   ・飢餓率   飢餓率が35%を超える国:18カ国
 ・識字率   15才以上63.3%(2004年)          ・平均寿命 男性48.8才、女性50.2才(2005年)
 ・エイズ(HIV)感染率  15-49歳人口の5.9%が感染(2006年)

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    ☆世界で最も賄賂要求のきつい国境

ペナンからナイジェリアへの国境地帯

警察の賄賂要求、スリ、泥棒がたむろする国境

たくましい物売り

    ☆公然と賄賂を要求する警察官

 ベナンから今日はナイジェリアに入国するというその朝、マリ人のガイドと運転手は異常なほど緊張している。

 彼らは言う。「ここから先は誰一人信用出来ません。」とナイジェリア人の事を指して言う。アフリカ諸国の中ではナイジェリア人というと犯罪者団体というような認識で一致しているそうだ。

 ベナン出国でさえ2時間半、通常は30分程度で終わるはずが、ナイジェリアに感化したのかベナン人もノラリクラリと、賄賂が欲しいのだろう。

 次は問題のナイジェリア。手続きの書類が不備であるとか、必要のない書類が無いとか、イチャモンばかり並べ立てる。ガイドも早く賄賂を払えば良いだろうに、すんなり払えば足元を見られ余計に請求されるようだ。2時間でようやく解放される。

 すると50m先に簡易の警察官待機所みたいな場所でストップさせる。また賄賂要求。速やかに支払い出発。しかしまた50m先で警官が停止の合図、3度も4度も賄賂を巻き上げられる。

 賄賂解放から3時間程度、専用車の乗客は5時間もの間、嫌と言うほど現実を見せられた。その後は悪路、渋滞でホテルに到着したのは夜半、すさまじいアフリカの問題地区体験であった。

 ナイジェリア以外のアフリカ人たちから「ナイジェリア人は泥棒だ!」という話をよく聞かされていた。

 その原因は、政治腐敗によると言われている。
 地下資源である石油売買により得た収入を、政治家や権力者たちだけで分配し(石油収入150億ドルのうち100億ドルが使途不明のまま消えていく)、職にありつけない国民たちは生きる為に仕方なく犯罪を犯して収入を得るetcと言う事である。

 また治安の悪さは有名。世界的に有名な「ナイジェリア詐欺」なんていうのもあるくらいである。悲しい事だが、貧しさ故に、犯罪に走らざるをえないのが現状なのかもしれない。

 賄賂で警察官の収入は正規の給料の2倍も3倍にもなると言うから驚きである。

 

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   ☆一路首都ラゴスへ(悪路と渋滞でノロノロ)

政治機構が悪いため、国内はゴミだらけ

国民は懸命に働くが、警官に賄賂を要求される

幹線道路もデコボコ

5分とスピードを出して走れない

のろのろ車相手の商売が繁盛

悪路と車の多さで年中渋滞。行政は賄賂で忙しい

道路の堰堤を歩き商売

街は廃墟に近い

物売りは命がけで車道で商売

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    ☆ようやくホテル

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治安が悪いため、ホテルの門は鉄格子

ホテル内は安全

裏にはビーチも広がる

ホテルでは賄賂は不要

疲れて食もあまり進まない

やけ酒を飲んで早く寝よう

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    ☆最大都市ラゴス

 ラゴスはナイジェリアの南西端のベニン湾岸に位置する同国最大の大都市・港湾都市で、旧首都である。市域人口ではアフリカ最多でありエジプトの首都カイロと共にアフリカでは世界の有数のメガシティである。

 人口1085万人、アフリカではカイロに次ぐ第2位と推計されている。
 
ビジネス人材文化政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、アフリカ大陸の都市ではカイロヨハネスブルグナイロビに次ぐ第4位である。

 潟湖が大西洋に面した数少ない良港の一つであったことから、ヨーロッパ人、主にポルトガル人との黒人奴隷貿易などの取引の場となった。このベニン湾一帯を指して「奴隷海岸」と称したこともある。

  

時間をかけて見学したいが、また賄賂要求や治安の心配が懸念される

車窓見学のみとする。警察のいない所へ・・・

警察は弱い人の見方ではありません、この国では。泥棒らしい

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こういう物売りの少女でさえ、警察から賄賂を要求されると言う

ラゴス博物館へ

博物館の中庭

貴重な展示物がある。写真NG

ナイジェリアのガイド

ナイジェリアのガイドは底抜けに明るい

廊下の写真、裕福なお偉い方の奥様方らしい

ブルジョアらしい笑顔

きらびやかな衣装とアクセラリー

何かを訴えるような石象

悲しそうに見えるが

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           ☆大統領

グッドラック・ジョナサン現大統領は、国の現状をどのように・・・

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                        ☆世界の原油生産量ランキング

世界のエネルギー資源ランキング  原油生産量  (単位:1,000t)
ランキング 国名 2008年 2007年 2006年
1 ロシア 469470 468174 457756
2 サウジアラビア 459689 439415 458951
3 アメリカ合衆国 247317 251923 253263
4 イラン 200006 203782 201196
5 中国 190440 186318 184766
6 メキシコ 146000 160829 170604
7 カナダ 135584 135734 129827
8 クウェート 133801 128376 131865
9 ベネズエラ 130190 132097 144837
10 アラブ首長国連邦 123937 121523 123397
11 イラク 112538 100300 96400
12 ノルウェー 106036 110658 114725
13 ナイジェリア 102499 107067 115893
14 アンゴラ 95302 84908 70494
15 ブラジル 92310 88934 87611
16 リビア 83714 81114 83546
17 イギリス 65497 70357 69665
18 アルジェリア 61585 64085 63865
19 カザフスタン 58646 55265 54339
(日本) 291 286 281

石油収入150億ドルのうち100億ドルが使途不明のまま消えていく。

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     ☆さようなら〜

ラゴス国際空港

ラゴス国際空港

 空港も賄賂次第! 

 早くナイジェリアから離れたい。観光はもう結構、治安も悪いし、取り締まる警官もまた汚い。

 早々と空港へ行き、エミレーツ航空のカウンタの行列に並ぶ。しかし、いくら待っても順番が来ない。よく見ると横からドンドン入り込んでいるではないか。担当官に抗議するがらちが明かない。見ていると皆が担当者と不自然な握手をしている。何の事は無い、賄賂を手渡しているのである。

 マリ人のガイドは仕方なく陰で賄賂を払ったようである。ヤレヤレ。

 次に二階のレストランで昼食。ここも賄賂を払うのか? と、嫌みを言いたくなるが大丈夫。すさまじい国である。

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            ☆ニュース・・・・ナイジェリアの「赤ちゃん製造工場」

 2011年、新生児を人身売買する目的で10代の少女たちに妊娠・出産させていた通称「赤ちゃん製造工場」が家宅捜索された。
15歳から17歳の少女らが子どもを妊娠・出産させられているとの通報を受けた警察は施設を捜索し、妊娠した少女32人を保護、施設長を逮捕したという。
  少女の何人かは、警察に対し、産んだ赤ちゃんを性別に応じて1人あたり約1万5500円で売りさばく話を持ちかけられたと話している。赤ちゃんはバイヤーに1人あたり約15万5000円〜52万円で売られていた。

 摘発は2006年から行われているが、その原因の一つには、貧困にあえぐ女性たちが現金欲しさに自ら妊娠・出産を望むケースもあるという。

 児童の人身売買が行われた後は、赤ちゃんの多くは農園や鉱山、工場の働き手として、家政婦として、あるいは売春婦として売られるが、また、ナイジェリアの南東部では、新生児の売買に別の大きな動機が働いている。この地方に暮らすイボ人の社会では、婚姻外の子ども、そして子どもができない女性は「呪われた者」と見なされる。そのため、子どもがいない母親は、自分の子どもと偽って新生児を育てるためならお金を惜しまない。そのため医師の方も、一晩で大金持ちになれるというわけだ。

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            ☆ナイジェリアという国

 

 ・自然
 
植生は、雨量の多い南部から雨量の少ない北部へ、熱帯雨林、ギニア・サバンナ、スーダン・サバンナ、ステップ地帯と
 順序よく並んでいる。南は大西洋ギニア湾に面し、かつては「奴隷海岸
」と呼ばれた。

 ・産業
 ナイジェリアの農業地域は、東西に走る等雨量線に従い、南から北へと順次変化する。南部では、
キャッサバヤムイモ
 ココヤム、プランテンといった
根菜類の栽培が中心で、牧畜はみられない。
 これに対し北部では、ソルガム(
モロコシ)、ミレット(ア)、トウモロコシ、米などの穀類生産が盛んで、これに牧畜が加わる。

 北部のイスラム教卓越圏と南部のキリスト教圏との境界線とも並行し、ナイジェリアを南部と北部に分ける重要な自然的、
 文化的境界線をなしている。

 ・歴史
 ポルトガル人が初めてナイジェリア沿岸部に進出した15世紀ごろ、この地には、
ベニン王国、ヌペ、カノ、ボルヌ、ケッビなどの
 国があった。3世紀余りに及ぶ
奴隷貿易を行っていた。
 
イギリスは、1861年ラゴスを保護領とし、1900年南・北ナイジェリア保護領が誕生した。そして1960年独立。イギリス連邦加盟国
 
である。アフリカ最大の人口を擁する国。

 ・政治 
  歴代の
軍事政権が続いたが、軍事政権の直面してきた最大の問題は、民政移管、対外債務問題、そして宗教問題
  であった。
  1999年以降民政移管を実現。
ナイジェリアの政治は独立以来混乱が続いている。
  

 ・経済・産業 
  ナイジェリアは世界有数の石油資源をもち、
国民総生産(GNP)は、アフリカでは第五の経済規模の国である。しかし、輸出の
  90%以上を石油に依存するため、1981年以来の石油価格の下落によって経済危機に直面している。
 
  南部の
ニジェール川デルタでは豊富に石油を産出するが、この
石油を巡って内戦や内紛が繰り返されるなど、国内対立の
  
原因ともなっている。
  
石油生産量世界12位、輸出量世界8位の世界有数の産油国であるが、潤沢な石油収入があるものの、
  政府の統治能力の未熟さと腐敗により、国民の生活には還元されていない。石油収入150億ドルのうち100億ドルが
  使途不明のまま消えていく。

  電力のうち約50%は水力発電で、その大半は1969年ニジェール川に建設されたカインジ・ダムから供給されている。

  農業は就業人口の過半数を吸収するナイジェリアのもっとも重要な産業で、耕地は国土の3分の1を占める。

  貿易では、輸出は原油が97.9%(1992)と大半を占める。輸入は機械機器43.2%、加工製品24.5%、化学品16.0%、
  食料品8.8%(1992)などである。おもな貿易相手国は、アメリカ、
イギリス、フランスなどである。

 ・社会 
  ナイジェリアには200以上の
民族がいるといわれる。全国的にみればハウサ(1200万)、ヨルバ(1500万)、イボ(920万)の
  三大民族が民族対立の主体になっているが、民族の数に匹敵する数の言語があり、
公用語英語となっている。
 
 宗教は北部がイスラム教、南部がキリスト教とまったく異なり、これが民族対立をいっそう激しくしている。

  2000年の人口は1億1500万を超えアフリカ諸国中最高である。急速な人口増と都市化は、都市部での住宅不足、失業の増大、
  食糧輸入の急増などの社会問題を引き起こしている。

 ・文化
  ナイジェリアは比較的豊富な歴史的、文化的遺産をいまに伝えている。
文学活動も盛んで、劇作家としてはアフリカ人として
  初のノーベル
文学賞に輝いている。

 ・日本との関係 
  日本からの輸入は1億9700万ドル、日本への輸出は2000万ドル(1994)で大幅な輸入超過である。輸出は石油、ゴマ、牛骨粉
  などであり、輸入は
自動車や機械が中心になっている。

 主要三大民族が民族対立の主体

 ・ハウサ人〜サバンナ地帯に主として居住する。人口約1200万。ギニア・コーン、モロコシなどの雑穀と米を主作物とする農耕民
  であるが、早くから
イスラム教に改宗し、イスラムの文物を取り入れてきた。

 ・ヨルバ人ナイジェリア南西部に居住。人口約1500万。ヤム、キャッサバ、メイズなどを主作物とする農耕民であるが、古くから
  交易活動をよくし、アフリカでも特異な都市居住民として知られてきた。
 
 多神教であるが、今日では大多数がキリスト教イスラム教に改宗している。

 ・イボ人黒人系の単一民族としては最大規模のグループの1つである。その人口の大半はナイジェリア東南部に住み、
  ナイジェリアの総人口の約20%を占める。人口920万。
キリスト教伝統信仰ユダヤ教。イボはキリスト教と欧州式の教育の
  取込みに熱心な民族の1つで、イギリスからは決断力が優れていると映った。

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         ☆ アフリカはかってヨーロッパの植民地

1912年のアフリカはヨーロッパ各国の植民地

 何故、奴隷狩りが始まった?

 スペインの大航海時代に、15世紀から19世紀の前半まで、とりわけ16世紀から18世紀の時期に、主にヨーロッパ(イギリス)とアフリカアメリカ大陸を結んで、その後約3世紀にわたってアフリカ原住民を対象として展開された。

 アフリカにとって奴隷貿易の開始は、現代までに続く外部勢力による大規模な搾取略奪そのものと言われるが、現実には奴隷狩りを行い、ヨーロッパ人に売却したのは現地アフリカの勢力である。奴隷貿易によりアフリカは社会構造そのものが破壊されてしまった。

 ヨーロッパ人によるアフリカ人奴隷貿易は、1441年にポルトガル人が、西サハラ海岸で拉致したアフリカ人男女をポルトガルのエンリケ航海王子に献上したことに始まる。

 大航海時代のアフリカの黒人諸王国は相互に部族闘争を繰り返しており、奴隷狩りで得た他部族の黒人を売却する形でポルトガルとの通商に対応した。ポルトガル人はこの購入奴隷を西インド諸島に運び、カリブ海全域で展開しつつあった砂糖生産のためのプランテーションに必要な労働力として売却した。奴隷を集めてヨーロッパの業者に売ったのは、現地の権力者(つまりは黒人アラブ人商人である。

 中南米やカリブ海の国々の熱帯地域において、サトウキビ・プランテーションで伝染病によるヨーロッパ系移民の死者が多発していたことなどで、労働者が不足するようになっていた。

 そこで、熱帯性の気候に慣れて伝染病にも強いと考えられたアフリカ人が労働力として注目されるようになり、奴隷取引は次第に拡大していく事になった。約3世紀に及ぶ奴隷貿易で大西洋をわたったアフリカ原住民は1,500万人以上と一般にはいわれているが、カリブ海地域で成立した近代奴隷制は、19世紀前半期に次々に廃止されていった。アメリカ合衆国では南北戦争での連邦軍の勝利によって奴隷制は全廃された。

 奴隷はアフリカだけで行われた事ではない。日本の戦国時代でも行われていた。勝った武将は負けた所から女子供を略奪するのは普通であった。

 人間は罪深い動物なのである。

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           ☆ 略史

     年月                             略史

 紀元前5世紀から2世紀        初期鉄器文化繁栄
 
9世紀頃                 イボ族その他、指導者のない集団による人口の多い村々のネットワークが管理されていた。
 1472年                  
ポルトガル人が進出
 
1886年                  イギリス、ナイジェリア一帯の支配を開始            
 1960年10月               イギリスより独立

 
 1963年10月             共和制移行
 1966〜1993年             軍事クーデター(7回)、ビアフラ内戦(1967〜1970年)、第二共和政(1979〜1983年)
 1993年11月                      アバチャ軍事政権成立
 1998年6月             アバチャ元首急死、アブバカール軍事政権成立
 1999年5月              オバサンジョ大統領就任
 2003年5月             オバサンジョ大統領再任
 2007年5月             ヤラドゥア大統領就任
 2010年5月             ヤラドゥア大統領の逝去に伴い、ジョナサン副大統領が大統領に就任
 2011年4月                   大統領選挙において、ジョナサン大統領が当選

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       ☆首都アブジャ

 人口107万人。1991年に首都を最大都市ラゴスから移転。
 街地中心部分(官庁・ビジネス街)のマスタープランは、日本の建築家
丹下健三によるものである。
 旧首都ラゴスは現在でも経済の中心であり、ほとんどの国が
大使館をアブジャに移転した今でも、より大規模な旧大使館を領事館としてラゴスに維持している国が多い。

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       ☆参考・・・・・世界腐敗度指数              

          汚職を監視するドイツの民間団体「トランスペアレンシー・インターナショナル」発表

 賄賂で悪名高いナイジェリアは腐敗度指数182カ国の内、143位。
 まだ下があった。海賊の国ソマリア、拉致国家北朝鮮、独裁国家ミャンマー、戦争絶えないアフガニスタン等々。

 賄賂が少なくクリーンの国家はニュージーランド、デンマーク、フインランド、スウェーデンと続く。
 ちなみに日本は14位。

ランキング

腐敗認識指数
トランスペアレンシー・インターナショナル発行

RankCountryIndex
20112011[4]2010[5]2009[6]2008[7]2007[8]2006[9]2005[10]2004[11]20032002
1ニュージーランドの旗 ニュージーランド9.59.39.49.39.49.69.69.59.59.4
2デンマークの旗 デンマーク9.49.39.39.39.49.59.59.59.59.5
2フィンランドの旗 フィンランド9.49.28.99.09.49.69.69.79.79.9
4スウェーデンの旗 スウェーデン9.39.29.29.39.39.29.29.39.39.0
5シンガポールの旗 シンガポール9.29.39.29.29.39.29.39.49.49.4
6ノルウェーの旗 ノルウェー9.08.68.67.98.78.88.98.88.58.6
7オランダの旗 オランダ8.98.88.98.99.08.78.68.99.08.8
8オーストラリアの旗 オーストラリア8.88.78.78.78.68.78.88.88.68.5
8スイスの旗 スイス8.88.79.09.09.09.19.18.88.58.4
10カナダの旗 カナダ8.78.98.78.78.78.58.48.79.08.9
11ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク8.58.58.28.38.48.68.58.79.08.7
12香港の旗 香港8.48.48.28.18.38.38.38.08.27.9
13アイスランドの旗 アイスランド8.38.58.78.99.29.69.79.69.49.2
14ドイツの旗 ドイツ8.07.98.07.97.88.08.27.77.37.4
14日本の旗 日本8.07.87.77.37.57.67.37.07.17.1
16オーストリアの旗 オーストリア7.87.97.98.18.18.68.78.07.87.8
16バルバドスの旗 バルバドス7.87.87.47.06.96.76.9
16イギリスの旗 イギリス7.87.67.77.78.48.68.68.68.78.3
19ベルギーの旗 ベルギー7.57.17.17.37.17.37.47.67.16.6
19アイルランドの旗 アイルランド7.58.08.07.77.57.47.47.56.97.5
21バハマの旗 バハマ7.3
22チリの旗 チリ7.27.26.76.97.07.37.37.47.57.5
22カタールの旗 カタール7.27.77.06.56.06.05.95.6
24アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国7.17.17.57.37.27.37.67.57.77.6
25フランスの旗 フランス7.06.86.96.97.37.47.56.96.36.7
25セントルシアの旗 セントルシア7.07.07.16.8
25ウルグアイの旗 ウルグアイ7.06.96.76.96.76.45.95.55.15.1
28アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦6.86.36.55.95.76.26.26.15.2
29エストニアの旗 エストニア6.46.56.66.66.56.76.45.55.65.6
30キプロスの旗 キプロス6.36.36.66.45.35.65.75.46.1
31スペインの旗 スペイン6.26.16.16.56.76.87.06.97.17.0
32ボツワナの旗 ボツワナ6.15.85.65.85.45.65.96.05.76.4
32ポルトガルの旗 ポルトガル6.16.05.86.16.56.66.56.66.36.3
32中華民国の旗 中華民国6.15.85.65.75.75.95.95.65.75.6
35スロベニアの旗 スロベニア5.96.46.66.76.66.46.15.96.05.2
36イスラエルの旗 イスラエル5.86.16.16.06.15.96.36.47.07.3
36セントビンセント・グレナディーンの旗 セントビンセント・グレナディーン5.86.46.56.1
38ブータンの旗 ブータン5.75.75.05.45.0
39マルタの旗 マルタ5.65.65.25.85.86.46.4
39プエルトリコの旗 プエルトリコ5.65.85.85.8
41カーボベルデの旗 カーボベルデ5.55.15.15.14.9
41ポーランドの旗 ポーランド5.55.35.04.64.23.73.43.53.64.0
43韓国の旗 韓国5.45.45.55.65.15.15.04.54.34.5
44ブルネイの旗 ブルネイ5.25.55.5
44ドミニカ国の旗 ドミニカ国5.25.25.96.05.64.53.02.93.33.2
46バーレーンの旗 バーレーン5.24.95.15.45.05.75.85.86.1
46マカオの旗 マカオ5.25.05.35.45.76.6
46モーリシャスの旗 モーリシャス5.25.45.45.54.75.14.24.14.44.5
49ルワンダの旗 ルワンダ5.04.03.33.02.82.53.1
50コスタリカの旗 コスタリカ4.85.35.35.15.04.14.24.94.34.5
50リトアニアの旗 リトアニア4.85.04.94.64.84.84.84.64.74.8
50オマーンの旗 オマーン4.85.35.55.54.75.46.36.16.3
50セーシェルの旗 セーシェル4.84.84.84.84.53.64.04.4
54ハンガリーの旗 ハンガリー4.64.75.15.15.35.25.04.84.84.9
54クウェートの旗 クウェート4.64.54.14.34.34.84.74.65.3
56ヨルダンの旗 ヨルダン4.54.75.05.14.75.35.75.34.64.5
57チェコの旗 チェコ4.44.64.95.25.24.84.34.23.93.7
57ナミビアの旗 ナミビア4.44.44.54.54.54.14.34.14.75.7
57サウジアラビアの旗 サウジアラビア4.74.74.33.53.43.33.43.44.5
60マレーシアの旗 マレーシア4.34.44.55.15.15.05.15.05.24.9
61キューバの旗 キューバ4.23.74.44.34.23.53.83.74.6
61ラトビアの旗 ラトビア4.24.34.55.04.84.74.24.03.83.7
61トルコの旗 トルコ4.24.44.44.64.13.83.53.23.13.2
64グルジアの旗 グルジア4.13.84.13.93.42.82.32.01.82.4
64南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国4.14.54.74.95.14.64.54.64.44.8
66クロアチアの旗 クロアチア4.04.14.14.44.13.43.43.53.73.8
66モンテネグロの旗 モンテネグロ4.03.73.93.43.3
66スロバキアの旗 スロバキア4.04.34.55.04.94.74.34.03.73.7
69ガーナの旗 ガーナ3.94.13.93.93.73.33.53.63.33.9
69イタリアの旗 イタリア3.93.94.34.85.26.26.25.2
69マケドニア共和国の旗 マケドニア3.94.13.83.63.32.72.72.72.3
69サモアの旗 サモア3.94.14.54.44.5
73ブラジルの旗 ブラジル3.83.73.73.53.53.33.73.93.94.0
73チュニジアの旗 チュニジア3.84.34.24.44.24.64.95.04.94.8
75中華人民共和国の旗 中国3.63.53.63.63.53.33.23.43.43.5
75ルーマニアの旗 ルーマニア3.63.73.83.83.73.13.02.92.82.6
77ガンビアの旗 ガンビア3.53.22.91.92.32.52.72.82.5
77レソトの旗 レソト3.53.53.33.23.33.23.4
77バヌアツの旗 バヌアツ3.53.63.22.93.1
80コロンビアの旗 コロンビア3.43.53.73.83.83.94.03.83.73.6
80エルサルバドルの旗 エルサルバドル3.43.63.43.94.04.04.23.73.43.2
80ギリシャの旗 ギリシャ3.43.53.84.74.64.44.34.34.34.2
80モロッコの旗 モロッコ3.43.43.33.53.53.23.23.23.33.7
80ペルーの旗 ペルー3.43.53.73.63.53.33.53.53.73.4
80タイの旗 タイ3.43.53.43.53.33.63.83.63.33.2
?グレナダの旗 グレナダ3.43.5
86ブルガリアの旗 ブルガリア3.33.63.83.64.14.04.04.13.94.0
86ジャマイカの旗 ジャマイカ3.33.33.03.13.33.73.63.33.84.0
86パナマの旗 パナマ3.33.63.43.43.23.13.53.73.43.0
86セルビアの旗 セルビア[12]3.33.53.43.43.02.82.72.3
86スリランカの旗 スリランカ3.33.23.13.23.23.13.23.53.43.7
91ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ3.23.23.23.32.92.93.13.3
91リベリアの旗 リベリア3.23.33.12.42.12.2
91トリニダード・トバゴの旗 トリニダード・トバ3.23.63.63.63.43.23.84.24.64.9
91ザンビアの旗ザンビア3.23.03.02.82.62.62.62.62.52.6
RankCountryIndex
20112011201020092008200720062005200420032002
95アルバニアの旗 アルバニア3.13.33.23.42.92.62.42.52.52.5
95インドの旗 インド3.13.33.43.43.53.32.92.82.82.7
95キリバスの旗 キリバス3.13.22.83.13.33.7
95スワジランドの旗 スワジランド3.13.23.63.63.32.52.7
95トンガの旗 トンガ3.13.03.02.41.7
100アルゼンチンの旗 アルゼンチン3.02.92.92.92.92.92.82.52.52.8
100ベナンの旗 ベナン3.02.82.93.12.72.52.93.2
100ブルキナファソの旗 ブルキナファソ3.03.13.63.52.93.23.4
100ジブチの旗 ジブチ3.03.23.02.9
100ガボンの旗 ガボン3.02.82.93.13.33.02.93.3
100インドネシアの旗 インドネシア3.02.82.82.62.32.42.22.01.91.9
100マダガスカルの旗 マダガスカル3.02.63.43.23.12.83.12.61.7
100マラウイの旗 マラウイ3.03.43.32.82.72.72.82.82.82.9
100メキシコの旗 メキシコ3.03.13.33.63.53.33.53.63.63.6
100サントメ・プリンシペの旗 サントメ・プリンシペ3.03.02.82.72.7
100スリナムの旗 スリナム3.0
100タンザニアの旗 タンザニア3.02.73.03.22.92.92.82.52.7
112アルジェリアの旗 アルジェリア2.92.92.83.23.03.12.82.72.6
112エジプトの旗 エジプト2.93.12.82.82.93.33.43.23.33.4
112コソボの旗 コソボ2.92.8
112モルドバの旗 モルドバ2.92.93.32.92.83.22.92.32.42.1
112セネガルの旗 セネガル2.92.93.03.43.63.33.23.03.23.1
112ベトナムの旗 ベトナム2.92.72.72.62.62.62.62.42.4
?ベリーズの旗 ベリーズ2.93.03.53.73.84.5
118ボリビアの旗 ボリビア2.82.82.73.02.92.72.52.22.32.2
118マリの旗 マリ2.82.73.12.72.82.93.23.0
120バングラデシュの旗 バングラデシュ2.72.42.12.02.01.71.51.31.2
120エクアドルの旗 エクアドル2.72.52.02.12.32.52.42.22.2
120エチオピアの旗 エチオピア2.72.72.62.42.42.22.32.53.5
120グアテマラの旗 グアテマラ2.73.23.43.12.82.62.52.22.42.5
120イランの旗 イラン2.72.22.32.52.72.92.93.0
120カザフスタンの旗 カザフスタン2.72.92.72.22.12.62.62.22.42.3
120モンゴルの旗 モンゴル2.72.73.03.02.83.03.0
120モザンビークの旗 モザンビーク2.72.72.62.82.82.82.82.7
120ソロモン諸島の旗 ソロモン諸島2.72.82.82.92.8
129アルメニアの旗 アルメニア2.62.62.93.02.92.93.13.0
129ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国2.63.03.03.03.02.83.02.93.33.5
129ホンジュラスの旗 ホンジュラス2.62.42.62.52.52.62.32.32.7
129フィリピンの旗 フィリピン2.62.42.32.52.52.52.62.52.6
129シリアの旗 シリア2.62.52.12.42.93.43.43.4
134カメルーンの旗 カメルーン2.52.22.32.42.32.22.11.82.2
134エリトリアの旗 エリトリア2.52.62.62.82.92.62.6
134ガイアナの旗 ガイアナ2.52.72.62.62.52.5
134レバノンの旗 レバノン2.52.53.03.03.63.12.73.0
134モルディブの旗 モルディブ2.52.32.83.3
134ニカラグアの旗 ニカラグア2.52.52.52.62.62.62.72.62.5
134ニジェールの旗 ニジェール2.52.62.82.62.32.42.2
134パキスタンの旗 パキスタン2.52.32.52.42.22.12.12.52.6
134シエラレオネの旗 シエラレオネ2.52.41.92.12.22.42.32.2
143アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン2.42.41.92.12.42.21.91.82.0
143ベラルーシの旗 ベラルーシ2.42.52.02.12.12.63.34.24.8
143コモロの旗 コモロ2.42.12.52.6
143モーリタニアの旗 モーリタニア2.42.32.82.63.1
143ナイジェリアの旗 ナイジェリア2.42.42.72.22.21.91.61.41.6
143ロシアの旗 ロシア2.42.12.12.12.52.42.82.72.7
143東ティモールの旗 東ティモール2.42.52.22.62.6
143トーゴの旗 トーゴ2.42.42.72.32.4
143ウガンダの旗 ウガンダ2.42.52.62.82.72.52.62.22.1
152タジキスタンの旗 タジキスタン2.32.12.02.12.22.12.01.8
152ウクライナの旗 ウクライナ2.32.42.52.72.82.62.22.32.4
154中央アフリカ共和国の旗 中央アフリカ2.22.12.02.02.4
154コンゴ共和国の旗 コンゴ共和国2.22.11.92.12.22.32.32.2
154コートジボワールの旗 コートジボワール2.22.22.02.11.92.02.12.7
154ギニアビサウの旗 ギニアビサウ2.22.11.92.2
154ケニアの旗 ケニア2.22.12.12.12.22.12.11.91.9
154ラオスの旗 ラオス2.22.12.01.92.63.3
154ネパールの旗 ネパール2.22.22.72.52.52.52.8
154パプアニューギニアの旗 パプアニューギニア2.22.12.02.02.42.32.62.1
154パラグアイの旗 パラグアイ2.22.22.42.42.62.11.91.61.7
154ジンバブエの旗 ジンバブエ2.22.41.82.12.42.62.32.32.7
164カンボジアの旗 カンボジア2.12.11.82.02.12.31.51.31.2
164ギニアの旗 ギニア2.12.01.61.91.9
164キルギスの旗 キルギス2.12.01.82.12.22.32.22.1
164イエメンの旗 イエメン2.12.22.32.52.62.72.42.62.4
168アンゴラの旗 アンゴラ2.01.92.21.92.22.02.01.81.7
168チャドの旗 チャド2.01.71.61.82.01.71.7
168コンゴ民主共和国の旗 コンゴ民主共和国2.02.01.81.92.02.12.0
168リビアの旗 リビア2.02.22.62.52.72.52.52.1
172ブルンジの旗 ブルンジ1.91.81.92.52.42.3
172赤道ギニアの旗 赤道ギニア1.91.91.71.92.11.9
172ベネズエラの旗 ベネズエラ1.92.01.92.02.32.32.32.42.5
175ハイチの旗 ハイチ1.82.21.41.61.81.81.51.52.2
175イラクの旗 イラク1.81.51.31.51.92.22.12.2
177スーダンの旗 スーダン1.61.61.61.82.02.12.22.3
177トルクメニスタンの旗 トルクメニスタン1.61.61.82.02.21.82.0
177ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン1.61.61.81.72.72.22.32.42.9
180アフガニスタンの旗 アフガニスタン1.51.41.51.82.5
180ミャンマーの旗 ミャンマー1.51.41.31.41.91.81.71.6
182朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮1.0
182ソマリアの旗 ソマリア1.01.11.01.42.1

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 旅を終えて・・・

 噂通りのナイジェリアであった。とかくアフリカは賄賂の国が多いが、ここは異常である。50m毎に警官が机を構えて難癖をつけて賄賂を要求する。こちら専用車の乗客は個人払いではなく、ガイド払いなので高みの見物である。

 しかし、個人観光で来るとなると大変な国である。アフリカ最大の人口1億6,000万人を抱えて何処へ行くのだろうか。賄賂とか汚職をするために政府はあるのではあるまいが。

 世界で経済破綻したアイスランドや、破綻しそうなギリシャ、イタリア、スペイン等もこの2〜3年で訪れているが、国民の生活レベルは日本以上であると思われる。

 だがアフリカ、とりわけナイジェリアは破綻どころかお先真っ暗に思える。国を造る政府や役人が国を壊しているこの現状、いくら石油資本があっても逆にそれらが災いのもとになっているかも知れない。

 アフリカ近隣諸国にさえ見放されているこの国はどのようなるのか、今後注目してみたい。

                                                       終わり

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