「白神岳」&「不老ふ死温泉」

            

 2010年8月、所属する山岳会で青森県・ブナ林で有名な白神岳を企画した。東京時代の山仲間2名も現地で合流。世界遺産の白神山地は広大なブナ林で貴重な財産といえよう。
人気の五能線の個室(居酒屋席?)を二か月前から予約し、最大の楽しみは夕日に映える「不老ふ死温泉」の露天風呂に入ることである。

★ JRを乗り継いで・・・最後は五能線!

    

       札幌〜函館〜青森〜五所川原〜五能線:十二湖駅はすべて特急指定席の大名旅行。              五能線:リゾートしらかみ青池が本日の列車

    

                 居酒屋列車で先ずは乾杯! 本日は札幌発7:30から乾杯が続く          タイミングよく日本レストランのワゴン車が来る      

        

  本日のワゴンのお姉さんは奈々ちゃん。○時7分に生まれたから、7 からナナチャンと名付けられたと言う。入社してまだ2か月、21才。
ピースしてみて!と言うと、素直に愛想よく応える美人のナナちゃんに皆はメロメロ。ワゴンのお酒はカラになりました。
だって、ナナチャンが楽しいと言い、この席から離れないから。車掌さんから、別のお客さんが呼んでいるよと言われ、しぶしぶ離れるが、すぐまた戻る。可愛いワンちゃんみたいだった。

       

        

      可愛い女の子には滅法やさしい、山岳会の会長と山行部長のイタさん                    本日の五能線も満員

                    ◎ 動画…五能線(水森かおり)  http://www.youtube.com/watch?v=y64oXVJk-_E (クリック)

   

                                              酔いざましに外に出た酔っ払い軍団

  安東水軍とは・・・

 東北地方の地酒に安東水軍という酒があり、これがまた旨い。以前、鰺ヶ沢の旅館で宿泊した時たっぷり飲み、そして安東水軍なるものを聞き知った。それは、
 平安時代の終わり頃、12世紀に作られた十三湊(現在の十三湖あたり)は、15世紀後半までの長い年月を国際貿易港として、環日本海社会の中心都市として栄えてきた。そして、海外との交易を深め、十三の繁栄を支えていたのが、今では謎の人物とも言われる安東氏の存在で、その名も安東水軍。いわゆる海賊。東北では最大の港町であったようだ。

    

          本日の日本海はおだやか、光る海だ!            「みちのくフリーキップは6日間東北エリア乗り放題  本日の宿泊は白神岳のフモト「アオーネ白神」

  ★ アオーネ白神(サンセク)

      

              送迎車(本日の宿泊)                        深浦町の第三セクターで素晴らしい環境と設備。温泉もある。食べ物も滅茶おいしい。

    

                                          十二湖駅(アオーネ白神最寄駅)

   ★ 白神岳登山(標高1,235m)

白神岳の登山口はここから。登り五時間、下り3時間。日本海が見える標高ゼロmから始まる。(マテ山コース)

    

       杉の木立が涼を呼ぶ。しかし今日も30度、暑い。                             1時間歩くと、駐車場。標高240m。               

    

         駐車場のすぐ上にロッジがある。                 避難小屋として使えるようだ。                   きれいなトイレもある。

    

           30分も歩くとブナが迎えてくれる。                   赤松にからむ絞め殺しの木?                       どんぐり

    

                           マテ山は841m                                  標識が要所にある

    

     三者三様:ふんどしを締めなおす会の会長   今やNPO法人で大活躍の石さんは、何にでも好奇心旺盛   山行部長の板さんは演歌を歌いながら、楽しませてくれる

     

    この山は水場が沢山、美味い水だ     土曜日のこの日は30人程の登山者     標高800mでは「最後の水場」               白神山地の水

    

                ようやく半分                     登山道はよく整備されている              山頂まで700m、あいにくガスで視界が悪い

  

リンドウの花がひっそりと・・・

        

                          頂上直下、避難小屋                                黙々と最後の踏ん張り

    

              トイレ棟もある                        白神岳避難小屋                 内部は三階建て、30人程度は宿泊可能

    

         左がトイレ棟、右が避難小屋                     山頂、少〜しガスがとれる                        メンバー

                 ◎ 動画・・・白神岳頂上より  http://www.youtube.com/watch?v=5WJPAaqqAC4&feature=channel

 ・・・未来に残すべき、世界の宝・・・

 白神山地は青森・秋田両県にまたがる山岳地帯の総称で、その規模約13万ヘクタール(琵琶湖の約2倍)とされています。
 白神山地のほとんどがブナ林で、その広さは世界最大級といわれています。 動・植物の宝庫となっており、国の天然記念物クマゲラ、イヌワシをはじめツキノワグマ、ニホンカモシカ、ニホンザル等が生息するほか、植物においては、南限・北限の混成地帯となっており、その種類は驚きです。

 平成5年、この山地のうち約1万7千ヘクタールが「世界自然遺産」に登録されました。今日まで手付かずの原始の森が残る白神山地は、四季折々にさまざまな表情を見せ、登山客の心を魅了してきました。海岸から直立しているため、激しい天候の変化に見舞われる白神岳。それだけに晴天に恵まれた白神岳の登山は幸運といえるでしょう。                                                                                   (地元、広報誌より)

日本の世界遺産位置図 Wikipediaより

日本の世界遺産

                  文化遺産

                                    1. 法隆寺地域の仏教建造物1993年12月)
                                    2. 姫路城 - (1993年12月)
                                    3. 古都京都の文化財 - (1994年12月)
                                    4. 白川郷・五箇山の合掌造り集落 - (1995年12月)
                                    5. 原爆ドーム - (1996年12月)
                                    6. 厳島神社 - (1996年12月)
                                    7. 古都奈良の文化財 - (1998年12月)
                                    8. 日光の社寺 - (1999年12月)
                                    9. 琉球王国のグスク及び関連遺産群 - (2000年12月)
                                   10. 紀伊山地の霊場と参詣道 - (2004年7月)
                                   11. 石見銀山遺跡とその文化的景観 - (2007年6月)

                      自然遺産 

                       1. 屋久島 - (1993年12月)
                                 2. 白神山地 - (1993年12月)
                      
                      
 3. 知床- (2005年7月)

                                                            (白神岳登山終わり)

            

 ★ 不老ふ死温泉

       長年の願望であった「不老ふ死温泉」。海辺の露天風呂は夕日・朝日に輝く素晴らしいロケーション。天候が悪く、日本海の荒波が強ければ入れない露天風呂、
      だから時を選ぶには難しい。私の温泉師匠は全国の名だたる温泉は入りまくっているが、ここは20年来の課題であった。
     山仲間を白神岳が素晴らしい、世界遺産だと、半ばだまして計画したのは、この温泉に入りたいがため。
      しかし、仲間たちは感動していた。日本海の景色、五能線のサービス(これがJRかと、疑いたくなる観光路線)、東北・青森の素朴な人々、とりわけ温泉の素晴らしい
      サービスと規模、美味しい、美味しい料理・・・・・語ると、きりがない。  百聞は一見に如かず!です。  

                ◎「不老ふ死温泉」公式ホームページはこちら → → → http://www.furofushi.com/  

    

           バス停まであります      1基1億円で作った宿独自の風車。宿の1/3の電力を賄うそうだ。宿の実力が知れる。      玄関も風情がある

                                 部屋数70室、宿泊300名、全室海が見えるように70室が横一線に建つ

    

                  フロント                         ロビーには2階まである                部屋の窓から見える日本海の海原

 「いい旅夢気分」 テレビ東京・・・・・ 

 出発の2日前の8月25日梅沢富美男夫妻が白神山地、不老ふ死温泉をめぐるテレビ番組を見た。
 しかし、ここで驚いたのは宿の若女将の美貌、素晴らしく美人であった。山仲間全員がテレビを見ていて、皆が感嘆しきり。
  露天風呂で入手した情報によれば、この宿の主人は津軽半島の平館の出。ここには兄弟が経営する「平館・不老不死温泉」(今年、泊まりに行きました)
 がある。主人がこの地、深浦町艫作(へなし)で独立、漁師をはじめ、その後この旅館を始めてやがて大きな規模になったそうな。現在、漁をする長男のお    嫁さん がワ・カ・オカミ! 露天風呂で語る客はさすが、温泉好きのお客さん、若女将の美しさに惹かれて来たそうだ。 今晩は若女将の夢を見よう!とお     開きになりました、マル。

      

           地上から海辺の露天風呂に行くにはエレベータがあり、地下三階で降りる。     露天風呂から見た宿の全景、右側にずらりとまだ並ぶ

  

           風呂は1階の大浴場と展望露天風呂、海辺の露天風呂に出る所にも内風呂、そして海辺の露天風呂と、3つのゾーンに分かれている。

  

夕日が日本海に沈み出した。  左側が混浴風呂、右は女性専用。

  

混浴風呂は瓢箪型

                 ◎ 動画・・・不老ふ死温泉     http://www.youtube.com/watch?v=_eQ0SEyFYdw&feature=channel

  

                                                    右側前面に勇気ある女性が・・・物思いにふける後姿が絵になります。

 ここが東北だ!と唸るような津軽三味線の生演奏が流れるローカル線(JR五能線)で到着した駅は無人の艫作(へなし)駅。
冬ならば、一歩外に出ると凍てつく猛吹雪と最果ての寂しい田舎の漁村。 瓢箪型の露天風呂が日本海の波打ち際まで突き出し、海が荒れた日はしぶきがかかりながらお湯に浸かる気分は格別という。
 燃えるような夕日が海に落ちて一体化するようだ。ゴメが沖合で騒いでいる。入っているお湯は熱く、心細くなるわが身を心と体の芯から温めてくれる。1日入ると10歳長生きし、3日入ると死ぬまで生きると言い伝えがある温泉。
 夕日を眺めながら、老若男女は全員が沈みゆく沖合の夕陽をジィ~ッと物思いにふけりながら見つめている。誰もが無口だ。なぜか東北に来ると無口になる、東北は無口が合う、たまに話す言葉は訛りのある言葉が似合う。「 んだ! んだ!」と。
 そう、ここは「不老ふ死温泉」。名付けた意味は・・・・・この温泉に入ると決して年はとらず、決して死にません、と言いたいのであろう。
世界遺産「白神山地」の懐に抱かれ、これでもかと非日常体験が味わうことができる。名湯、秘湯の限りを尽くした温泉だ。

  

                温泉部長は女性の傍に、満足?                                     ゴメが沖合で騒ぐ

        ◎ 動画 ゴメの歌・・・ YouTube - 北原ミレイ 「石狩挽歌」  http://player.video.search.yahoo.co.jp/video/7fb8876d4ec56604049bf62065319e6e

  

いつまでも沈む夕日を眺める人・人人・・・・・たった一人の女性もまだいます。

  http://yamatotabinootoko.web.fc2.com/sira078.jpg

ちらりと、女性の顔が見えます。すッごい美人でした。

  

                     館内には素晴らしい絵が多数。                                 梅沢富美男のサイン紙

    

                              案内板とエレベーター                                         内湯

      

                  1階の大浴場、左側に展望露天風呂、後ろにサウナ                       冬はこうなる

    ★ さて、宴会!

         

宴会場は山ヤにぴったりの名前、「ニッコウキスゲ」の間

         

                                     日本海の荒波でとれる貝、ツブ、魚。もちろんウニもアワビも

        

                      乾杯は地ビール「ぶなの森」                  20年来の願望の温泉で、満足そうな温泉博士

      

   ★ 帰り道

       

                                    帰り道はいつも寂しい。 艫作駅(へなしえき)は無人駅

   

                         列車の窓からかすかに見える岩木山                            青森ののっけ丼

乗り継ぎの青森駅では、駅前の「青森魚才センター」の「のっけ丼」(ご飯に好きなものをのせる)で打ち上げ。札幌駅でも打ち上げ。打ち上げ花火は何度でもよい?

                                                             楽しい東北みちのくの旅でした。終わり。

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